前橋で平屋の注文住宅を計画するとき、キッチンやリビング、寝室などの間取りはしっかり考えていても、「掃除道具をどこに置くか」まで具体的に決めている方は意外と少ないかもしれません。
掃除機、フローリングワイパー、モップ、バケツ、雑巾、ハンディクリーナー、洗剤、ゴミ袋、替えの掃除用品など、家の中には意外と多くの掃除道具があります。
これらを適当に空いている収納へ入れてしまうと、「掃除機を取り出すために収納の扉を開けて、さらに物をどかす」「ワイパーだけ別の場所にある」「洗剤は洗面所、掃除機は廊下」といった状態になり、掃除を始めるまでに手間がかかってしまいます。
特に平屋では、生活空間がワンフロアにまとまっているからこそ、掃除のしやすさを間取りの段階から考えることが大切です。
掃除機を使う場所まで運ぶ距離、収納から取り出す動作、充電する場所、ゴミをまとめる場所などを一つひとつ考えることで、毎日の掃除がラクになります。
また、掃除道具の収納は「大きな納戸をつくる」ことだけが正解ではありません。家族が実際に使う場所の近くに、必要な道具を必要な分だけ収納できる小さなスペースを複数設ける方法もあります。
今回は、前橋で平屋を建てる方に向けて、掃除道具の収納場所をどこにつくると使いやすいのか、収納の広さや位置、コンセント、家事動線、将来の暮らしまで含めて、8つのポイントに分けて詳しく解説します。
平屋だからこそ掃除道具の収納位置を考えたい理由
平屋は、階段がなく、生活のほとんどを1階で完結できることが大きな魅力です。
洗面室も、キッチンも、リビングも、寝室も同じフロアにあるため、家事動線を短くしやすく、日々の掃除も効率的に行いやすい住まいです。
一方で、すべての生活空間が同じフロアに広がるため、「掃除道具をどこに置くか」が使い勝手に影響しやすいという特徴もあります。
例えば、家の中央にあるLDKを掃除するために、家の端にある収納まで毎回掃除機を取りに行くと、それだけで小さな手間が積み重なります。
掃除機が重い場合には、収納場所からリビングまで運ぶこと自体が負担になることもあります。
そこでおすすめなのが、「掃除道具を使う場所の近くに収納する」という考え方です。
LDKで使う掃除機ならリビングやダイニングの近く。
洗面室や脱衣室の掃除用品なら水回りの近く。
トイレ用の掃除用品ならトイレ周辺。
玄関用のほうきやちりとりなら玄関収納。
このように、用途ごとに収納場所を考えることで、掃除道具を取り出すまでの動作を減らすことができます。
特にコードレス掃除機が普及した現在では、掃除機を「しまう場所」と「充電する場所」をセットで考えることも重要です。
収納の中にコンセントを設けておけば、掃除機を使った後、そのまま戻して充電することができます。
掃除道具収納は大きなスペースではなくても、毎日使うものだからこそ、位置と使い勝手を丁寧に考えることが大切なのです。
掃除道具は「全部まとめる」必要がある?
収納計画では、「掃除道具は一か所にまとめた方が良い」と考える方もいるでしょう。
確かに、すべての掃除用品を一か所に集めれば管理しやすくなります。
しかし、平屋では必ずしもすべてを一つの収納にまとめる必要はありません。
むしろ、使用場所に合わせて分散させた方が便利なケースもあります。
例えば、普段使うコードレス掃除機はLDK近くの収納へ。
トイレ掃除用の洗剤やブラシはトイレ近くへ。
洗面所用のクロスや洗剤は洗面収納へ。
玄関用のほうきやちりとりはシューズクロークへ。
というように、使用頻度と用途に合わせて分ける方法です。
掃除のたびに家の中を移動して道具を集める必要がなくなるため、日常的な掃除がしやすくなります。
一方で、替えの掃除用品やストック品など、使用頻度が低いものは一か所にまとめてもよいでしょう。
例えば、
洗剤のストック
ゴミ袋
使い捨て手袋
雑巾の予備
替えのモップ
掃除機の消耗品
などです。
これらをパントリーやファミリークローゼットの一部、納戸などにまとめれば、日常的に使う収納スペースを圧迫しません。
大切なのは、「何をどこに置くか」を事前に決めることです。
収納は広ければ使いやすいとは限りません。
収納の中に何を入れるかが決まっていれば、必要な奥行きや高さ、棚の数なども具体的に考えられます。
「掃除道具を入れる収納」ではなく、「コードレス掃除機とワイパーを収納する場所」とまで具体化すると、より暮らしに合った収納計画になります。
コードレス掃除機は「充電まで考えた収納」にする
現在の家庭でよく使われる掃除道具の一つがコードレス掃除機です。
コードをコンセントにつなぐ必要がなく、思い立ったときにすぐ使えるため、平屋との相性も良い掃除道具です。
しかし、コードレス掃除機の場合は「収納する場所」だけでなく「充電する場所」が必要になります。
例えば、リビングの隅に掃除機を立てかけておけばすぐ使えますが、見た目が気になることがあります。
反対に、収納の奥にしまってしまうと、充電するたびに取り出す必要があり、使い勝手が悪くなります。
そこで、収納内部にコンセントを設置し、掃除機を収納した状態で充電できるようにする方法があります。
例えば、幅の狭い縦型収納の中に、
コードレス掃除機
フロアワイパー
ハンディクリーナー
充電器
などをまとめて収納します。
扉を閉めれば生活空間から掃除機が見えず、使うときにはすぐ取り出せます。
ただし、収納内部にコンセントを設ける場合は、掃除機本体や充電器のサイズを事前に確認しておきましょう。
収納の奥行きが浅すぎると、掃除機が収まらないことがあります。
また、将来的に掃除機を買い替える可能性もあります。
現在使っている掃除機のサイズだけで収納をギリギリに設計するのではなく、少し余裕を持たせておくと安心です。
「掃除機をしまう場所」ではなく、「掃除機を使って戻して充電する場所」。
ここまで考えることで、毎日の掃除がよりスムーズになります。
掃除道具収納は「玄関・LDK・水回り」の近くが便利
掃除道具の収納場所を決めるときには、家の中で掃除する場所をイメージしてみましょう。
例えば、玄関には砂やほこりが入りやすいため、ほうきやちりとりを使うことがあります。
そのため、玄関に近いシューズクロークや土間収納に玄関掃除用品を置いておくと便利です。
LDKでは、食べこぼしや髪の毛、ほこりなどを日常的に掃除します。
そのため、コードレス掃除機やフロアワイパーはLDKから近い場所に収納すると、気づいたときにすぐ掃除できます。
洗面室では、髪の毛や水滴、洗剤の飛び散りなどを掃除する機会があります。
洗面台の近くに小さな掃除用品収納をつくっておけば、汚れが気になったときにすぐ対応できます。
トイレも同様です。
トイレ専用の掃除用品をトイレの近くに収納できれば、掃除のたびに別の場所から道具を持ってくる必要がありません。
このように考えると、掃除道具収納は一か所に大きくつくるより、「使う場所の近くに小さく分ける」方が合理的なケースがあります。
ただし、収納を増やしすぎると、どこに何をしまったのか分からなくなることもあります。
そのため、使用頻度の高いものは近くに、ストックや予備はまとめて収納するなど、役割を分けることがポイントです。
平屋は生活動線がシンプルだからこそ、「掃除する→道具を戻す」という一連の動作まで短くできる収納計画を考えてみましょう。
掃除道具収納と家事動線をつなげる
掃除は単独の家事ではありません。
洗濯、料理、片付け、ゴミ出しなど、さまざまな家事と同時に行うことがあります。
だからこそ、掃除道具の収納も家事動線の中に組み込むことが重要です。
例えば、キッチンからパントリー、洗面室、ランドリールーム、ファミリークローゼットへつながる回遊動線をつくった場合、その途中に掃除道具収納を設ける方法があります。
掃除機を使った後、そのまま収納へ戻せる。
洗剤を使った後、洗面収納へ戻せる。
洗濯物を片付ける途中で、床のほこりに気づいたら掃除機をすぐ取り出せる。
こうした「ながら家事」ができる間取りは、忙しい家庭にとって便利です。
特に共働き家庭では、掃除のためだけにまとまった時間を取るのが難しいことがあります。
朝の出勤前に少し掃除する。
子どもが出かけた後に掃除する。
料理をしながら気になる場所だけ掃除する。
帰宅後にリビングだけ簡単に掃除する。
こうした短時間の掃除をしやすくするには、掃除道具をすぐ取り出せることが重要です。
掃除機を収納する場所まで遠ければ、「あとでいいか」となってしまうかもしれません。
反対に、数歩で取り出せる場所にあれば、汚れに気づいた瞬間に掃除できます。
家事動線を考えるときは、「人がどう動くか」だけでなく、「掃除道具がどう動くか」も一緒に考えてみるとよいでしょう。
収納の大きさより「入れるものに合わせた寸法」が重要
掃除道具収納というと、「1帖くらいの収納が必要なのでは?」と思う方もいるかもしれません。
しかし、実際に必要な広さは家庭によって大きく異なります。
コードレス掃除機とワイパー程度なら、幅の狭い収納でも十分対応できます。
一方で、バケツ、脚立、掃除機、モップ、ストック用品などをまとめて収納するなら、ある程度の奥行きや高さが必要です。
重要なのは、広さだけではありません。
例えば、掃除機を立てて収納するなら、掃除機本体の高さを確認する必要があります。
フローリングワイパーやモップを収納する場合は、横に寝かせるより立てて収納できるスペースがあると取り出しやすくなります。
また、棚を固定しすぎず、高さを変えられる可動棚にしておくと便利です。
掃除用品は買い替えによってサイズが変わる可能性があります。
現在の掃除機だけを基準にして棚を細かくつくりすぎると、将来使いにくくなることがあります。
さらに、掃除道具以外のものを収納する可能性も考えておきましょう。
例えば、
ティッシュのストック
トイレットペーパー
ゴミ袋
電池
日用品
防災用品
などです。
ただし、何でも入れられる収納にすると、逆に物が増えやすくなります。
「ここには掃除用品と日用品のストックだけ」とルールを決めることで、収納を管理しやすくできます。
小さな収納でも、入れるものと寸法を具体的に決めておけば、十分に使いやすいスペースになります。
見た目だけでなく「掃除しやすい収納」にする
掃除道具を収納する場所そのものが、掃除しにくい場所になってしまっては本末転倒です。
特に床に直接掃除道具を置く収納では、ほこりや髪の毛がたまりやすくなります。
そのため、収納内部も掃除しやすいように計画することが大切です。
例えば、床に置くものを減らして壁面収納を活用したり、掃除機やワイパーを立てて収納したりすると、床を掃除しやすくなります。
また、収納の中に棚を設ける場合も、棚の下に掃除機を入れられるようにするなど、用途に合わせて高さを変えると便利です。
扉についても考えておきたいポイントです。
頻繁に使う掃除機を収納する場合、開き戸だと扉を開けてから掃除機を取り出す必要があります。
折れ戸や引き戸、オープン収納など、使い方に応じた選択肢があります。
もちろん、生活空間から掃除道具を見せたくない場合は扉付き収納が便利です。
一方で、毎日使う掃除機なら、扉をなくしてすぐ取り出せる収納の方が使いやすいケースもあります。
また、掃除道具を収納する場所には、掃除そのものに必要な道具を置いておくと便利です。
例えば、収納内部にフックを設けて小さなブラシや雑巾を掛けられるようにする方法があります。
掃除道具をきれいに整理できるだけでなく、「取り出す→使う→戻す」という動作もシンプルになります。
収納は「隠すための場所」ではなく、「使いやすく戻しやすい場所」として考えることが、長くきれいな状態を保つポイントです。
まとめ|前橋の平屋は「掃除しやすい家」を収納から考える
前橋で平屋の注文住宅を建てるなら、掃除道具の収納場所は小さなことのようで、毎日の暮らしやすさに大きく関わるポイントです。
掃除機やフロアワイパー、洗剤、雑巾などは、毎日あるいは定期的に使うものだからこそ、「どこにしまうか」だけでなく「どこから取り出し、どこで使い、どう戻すか」まで考えることが大切です。
特に平屋では、生活空間がワンフロアにまとまるため、掃除道具を使う場所の近くに収納を設けることで、移動距離を短くできます。
例えば、
玄関には玄関掃除用品。
LDKにはコードレス掃除機やワイパー。
洗面室には水回り用の掃除用品。
トイレには専用の掃除用品。
ストック品はパントリーや納戸などにまとめる。
というように、使用場所と収納場所を近づける方法があります。
また、コードレス掃除機を使用する場合は、収納内部にコンセントを設けて充電までできるようにしておくと便利です。
「掃除機をしまう場所」ではなく、「掃除機を使って、戻して、そのまま充電する場所」として計画することで、毎日の動作を減らせます。
さらに、収納は大きければ良いというわけではありません。
必要な掃除道具を具体的にリストアップし、それぞれのサイズに合わせて高さや奥行き、棚の位置を考えることが重要です。
収納するものが決まっていれば、必要以上に大きな収納をつくる必要もありません。
反対に、収納を小さくしすぎると、掃除機やモップが入らなかったり、取り出しにくくなったりするため、将来の買い替えや家族構成の変化も考えて、ある程度の余裕を持たせると安心です。
そして、掃除道具収納を考えるときには、家事動線との関係も忘れてはいけません。
キッチン、洗面室、ランドリールーム、ファミリークローゼットなどと収納をつなげれば、料理や洗濯の途中でも気になった場所をすぐ掃除できる住まいになります。
共働きで忙しい家庭ほど、「掃除のために時間をつくる」のではなく、「気づいたときにすぐ掃除できる」環境が役立ちます。
そのためには、掃除機をしまい込むのではなく、使う場所の近くに配置することが重要です。
アーキテリアでは、前橋市を中心に、間取りだけでなく収納や家事動線まで含めた平屋の注文住宅をご提案しています。
「掃除機をどこに置けばいいか分からない」「リビングに掃除道具を出したままにしたくない」「ランドリールームと掃除道具収納を近づけたい」「収納は欲しいけれど無駄なスペースは増やしたくない」といったご希望にも、暮らし方に合わせて収納計画を考えることができます。
家づくりでは、LDKの広さや外観、キッチンなど目立つ部分に注目しがちです。
しかし、実際に暮らし始めてから「便利になった」と感じるのは、掃除機をすぐ取り出せる、日用品がすぐ片付く、洗濯物を運びやすい、といった小さな工夫だったりします。
掃除道具の収納も、その一つです。
「掃除をラクにする収納」は、「掃除道具を隠す収納」ではありません。
使いたいときにすぐ取り出せて、使い終わったら迷わず戻せる。
そして、収納自体も掃除しやすい。
そんな収納を間取りの中に自然に組み込むことが、暮らしやすい平屋づくりにつながります。
前橋で平屋を建てるなら、家族がどのように暮らし、どの場所で掃除をし、どんな道具を使うのかまで具体的にイメージしてみましょう。
大きな収納を一つつくるのではなく、「使う場所の近くに、必要なものを、必要な分だけ収納する」。
この考え方を取り入れることで、家の中が散らかりにくくなり、掃除へのハードルも下げられます。
毎日の小さなストレスを減らす収納計画こそ、長く暮らす平屋にとって大切な設計ポイントです。

